こんにちは、道塾の畠山です。
僕は11月にスタッフを始めたので、まだ指導開始から1カ月の新人ということになるかな。
楽しい大学生活は他のスタッフがたくさん書いているから、何もない一日を紹介しようと思う。
とはいえ、何もない一日っていうのはなかなか無い。
サークルだったりクラスだったり、レポートだったり試験だったり、何かしら予定が入るものである。
また、何もない一日でも、一人でいるとさびしいからっていう理由で、サークルの友達に電話かけて「今からお前の家いくわ」とか言って遊んだりもしてる。
あ、迷惑は承知です(笑)
でも、遊びまわってると時々家でゆっくりしたいな、と思う日も来る。
そういう日は近くの喫茶店で読書をして過ごす。こういう日もいいな。
先週は金曜日、土曜日と友達を家に呼んで遊んでいたため、日曜日はゆっくり休むことにした。
朝(?)12時に起床、ボーッとしてたらおなかが空いてきた。
自分で作るのはめんどくさいんで、近くの喫茶店で軽く朝食を食べる。
コーヒーを飲みながら一冊の本を開いた。
『ジャンケン入門』(清水義範著、角川文庫)
7つの短編小説が一冊の本に納まっている。
その中の『筑波の恋』という小説が特に僕の心を惹いた。
彼女いない歴30年、研究一筋の理系人間が、友達から女の子を紹介される。
舞い上がった彼は、初めてのデートで永遠とエントロピーに関する話をする。
彼は振られてしまう。
以下本文抜粋
「エントロピーというのは、えーと、エネルギーの劣化の度合いと言ってもいいんだけど、それじゃあちょっとわからないよね」
「はい」
「えーとまずね、熱力学の第一法則はですね、エネルギー保存の法則と言って、その、エネルギーは形を変えることはできても、作り出すことはできない、という内容なの。世界のエネルギーは一定である、と言ってもいい」
本気で説明する気らしい。デートの話題にこれはないんじゃないだろうか。
当然のことながら、幸江はぽかん、とした顔をするわけである。
「ところでさ、エントロピーというのは別の言い方をすると、無秩序さの度合いだと言ってもいいんだよ」
「無秩序さですか」
わかんない、という顔を彼女はしたのだが、すっかり調子が出てしまった理科系男の説明を止めさせることは、もうできない。
「うん。エントロピーが増大するということは、物事は時間がたつにつれ、秩序ある状態から無秩序の状態へと進むっていうことなんだ」
理系で研究一筋にやっていると往々にして考え方が理系のそれに偏ってしまう。
僕自身がかつて理系であったため、主人公の気持ちがよくわかる。
東大の後期試験に合格し、文科二類に進学した僕は近頃こんな風に考えるようになった。
文系に必要な能力は一言で言って
幅広い教養に基づき人とコミュニケーションをすることができる人間力
理系に必要な能力は
細かい計算や複雑な実験の技術を持ち、自らの専門を研究していく能力
ではないかと感じた。
でも、女の子にもてるのは前者なんだろうな・・・。
そんなことを考えてたらもう6時か。
とりあえず、エントロピーの勉強にもなるし、ジャンケン入門、お勧め。
久々に元理系の血が騒いだ。
駅前のおいしいカレー屋でたまごカレー(600円)を食べ家に帰る。
平和な一日が終わった。
明日も頑張ろう。
畠山夏輝